当社は、米国GE社のグループ会社であるGEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ株式会社(以下、GE SIT社)と非破壊検査装置及び関連サービスの販売について
業務提携する契約を締結いたしましたので、下記のとおりお知らせ致します。
記
- 業務提携の趣旨
当社は、GE SIT社製の産業用高性能CT(注1)を平成27年6月に国内で初めて導入し、現在3台のCTが当社製品の非破壊検査(注2)及び顧客向けの三次元測定・撮像
サービス用に稼動しております。
当該CTは、導入以降、鋳巣などの内部欠陥の可視化や複雑な形状の寸法測定、リバースエンジニアリング(注3)など、当社及び顧客事業の様々な用途に活用されており
ます。当社のこれらノウハウや技術を高めてきた実績を顧客及びGE SIT社から評価頂いていることを受け、当社は、GE SIT社製の非破壊検査装置及び関連サービスの販売
業務を開始することを決定致しました。
当社は平成29年4月よりこの新事業を加え、引き続き、最先端のものづくりを目指し、事業拡大に努めてまいります。
<産業用CTについて>
CT(コンピュータ断層撮影、Computed Tomography、以下「CT」)は、近年、三次元データ技術などの発展により、計測機能を持つ産業用CTが開発され、非破壊検査(放射
線検査)や対象物の三次元データの取得などに利用され始めております。
非破壊検査においては、CTで撮像したデータに記録された欠陥は、専用ソフトウェアのプログラムにより自動検出することができるため、超音波検査や赤外線検査などと
比べ、特に欠陥の検出能力に優れ、高い品質精度が求められる航空宇宙などの分野の検査手法として注目されております。
これに関連し、政府は、今年度中小企業の航空宇宙産業への進出を支援するため、非破壊検査の技術者育成の訓練所や試験設備の創設を行うことを公表しております。
また、三次元データの取得用途としては、撮像した三次元データから3Dプリンター用のCADデータに変換できるため、撮像した物体と同一形状のものを作製するリバース
エンジニアリングに活用できます。リバースエンジニアリングは、三次元データのない製品(数十年前などの古い製品や手作り品等)のデータ作成手法として、製造業の製品
開発分野において需要が拡大しております。
上記以外にも、CTは、従来の非接触測定機のように多重反射などのノイズ(注4)がなく、また対象物にサーフェイサー(注5)を塗布せずに検査・測定することができるため、
より高い精度や速さを求める分野で活用され始めております。
多岐に渡る活用事例は、当社のCTスキャン専用ホームページhttps://www.jmc-ct.jpをご参照ください。
(注1)産業用CT:物体を透過するX線を利用して対象物の内部・外部状態を測定する装置のことです。
(注2)非破壊検査:機械部品や構造物の内部の有害な傷を、その対象を壊さずに検出する技術であり、様々な分野でその有用性が着目され始めております。
(注3)リバースエンジニアリング:物体をCTスキャンしてデータをコンピュータに取り込み、そのデータから物体形状のCADデータを再構築することです。
(注4)ノイズ:対象物のデータのうち、目的に照らして必要のない部分のことです。
(注5)サーフェイサー:対象物の表面の小さな傷や細かい気泡などを埋める塗料のことです。
-
業務提携の内容
① 製品群:産業用CT Phoenix、Speed-Scan
② 製品またはサービス:上記製品群に関わる製品全般およびサービス
③ 地域:日本全域
-
業務提携の相手先の概要
① 会社名:GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ株式会社
② 所在地:東京都中央区晴海1-8-10
③ 代表者:代表取締役 菊池明久
④ 事業内容:計測機器および関連センサ、非破壊検査機器の製造・販売・サービス
⑤ 会社概要:米国GE社のオイル&ガス事業部門において、重工業・造船・石油化学・発電・自動車・プラスチック・天然ガスなどの幅広い分野に、最先端技術を応用した多種
多様な製品とソリューションを提供しています。
⑥ 当社との間には資本関係、人的関係、取引関係はなく、関連当事者への該当状況もございません。
-
今後の見通し
新事業は平成29年4月から開始予定であり、当該製品は受注生産のためリードタイムが長く、平成29年12月期の業績に与える影響は軽微であると想定しておりますが、
このGE SIT社との業務提携は、当社の事業拡大及び企業価値向上に繋がるものと考えております。
以上
◆本件に関するご連絡先◆
株式会社JMC 管理グループ IR担当
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目5番5号
電話番号:045-477-5751 E-mail:ir@jmc-rp.co.jp