2019年8月06日
プレスリリース
株式会社JMC(神奈川県横浜市 代表取締役社長兼CEO:渡邊大知)は、2019年2月に着工したコンセプトセンター(長野県飯田市、鋳造工場)第6期棟の建設工事を完了し、稼働開始したことをお知らせ致します。
この度稼働を開始したコンセプトセンター第6期棟は、自動車分野や航空分野における高付加価値製品の製造に特化した工場棟で、砂型3Dプリンター『S-Print(株式会社ExOne製)』や低圧鋳造といった特徴的な鋳造設備を導入しています。これによって、品質や技術的な要求の高い製品においても、短納期で安定的な製造を実現します。
また同時に、砂型3Dプリンターを用いた砂型造形サービスを開始し、自動車関連メーカーへの納入を開始いたしました。
当社は、2020年に2台目の砂型3Dプリンターの導入も予定しており、今後は自社工程での活用を通じて砂型造形のノウハウを蓄積するとともに、砂型造形サービスのさらなる顧客獲得に努め、当社の主力事業である鋳造事業の売上拡大に繋げてまいります。
コンセプトセンター第6期棟 外観
コンセプトセンター第6期棟 砂型造形室
コンセプトセンター第6期棟 低圧鋳造室
コンセプトセンター第5期棟(2018年1月稼働開始)および第6期棟
【新工場概要】
(1)名称:コンセプトセンター第6期棟
(2)住所:長野県飯田市嶋135番地
(3)延床面積:521.5㎡
(4)主な生産工程:鋳造
なお、主な設備の概要は次の通りです。
【砂型3Dプリンター】
従来職人の手作業によって行われていた作業工程を短縮し、数多くの砂型を組み合わせて構成する自動車のシリンダーヘッドやインテークマニホールドの中子製作において、飛躍的な工期短縮を実現する3Dプリンターです。EV(※1)やPHV(※2)化によって益々大型化・複雑化する設計に対して、これまで手作業で造型することのできなかった複雑な砂型にも対応可能となります。
【コールドボックス中子造型機】
砂型鋳造で使用する中子を製造する設備で、
アミンガスを使用したガス硬化造型法を採用しています。従来の自硬性の砂型と比較して強度が高いことから、シリンダーヘッドなどの製造時に使用される複雑な砂型を製造する際に使用されます。
【低圧鋳造設備】
耐熱マグネシウム合金を材料とする難易度の高い製造時の歩留まりが改善され、品質の高い鋳造品をより安定して提供することが可能となる鋳造設備です。アルミニウム合金の製造においても、自動車のシリンダーブロックやシリンダーヘッド、足回り部品等の重要保安部品、航空分野で求められる高品質の鋳造品が、従来よりも容易に製造できるようになります。
※1 Electric Vehicle = 電気自動車
※2 Plug-in Hybrid Vehicle = プラグインハイブリッド自動車
【当社概要】
1999年、光造形方式の3Dプリンターを導入して製造業に参入。3Dプリンター出力による部品製造の事業規模が拡大する中、2006年に有限会社エス・ケー・イーを吸収合併し、砂型鋳造法による鋳造事業をスタート。3Dプリンターで培ったデジタル技術を背景に、職人の肌感で語られることが多かった鋳造を定量化することで、経験年数に依存せずに質の高い鋳造ができることを証明。業界に新たな進化を起こした。2015年には産業用CTによる非破壊検査・測定を目的としたCT事業を開始。さらに、心臓カテーテルシミュレーター『HEARTROID』の販売でメディカル分野にも領域を拡げた。2016年東京証券取引所マザーズに上場。2017年7月、高度医療機器販売業・貸与業許可取得。2018年8月、医療機器製造業登録、第1種医療機器製造販売業許可取得。
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-5 住友不動産新横浜ビル1F
代表者:代表取締役社長兼CEO 渡邊大知
設立:1992年12月18日
資本金:767,092,000円
売上高:2,582百万円(2018年12月期)
従業員数:119名(2018年12月)
事業内容:3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売
産業用CTの販売および検査・測定サービス
高度管理医療機器等の販売、医療機器等の製造・製造販売
URL:https://www.jmc-rp.co.jp/
【本件に関する問い合わせ先】
株式会社JMC 広報担当
TEL: 045-477-5751 FAX: 045-471-5270 E-MAIL: jmcltd@jmc-rp.co.jp